[ファッション]がスキ!
[ファッション]がスキ!
Nanami Gyakui

[ファッション]
がスキ!

きっかけは小学生の頃に高校生の姉が所属する服飾部のファッションショー。着るだけじゃない「見せるための服」があることをそのときに知った。姉の後を追うように高校入学を機に服飾部に入り、自身で服作りを始める。ファストファッションが席巻する現状もファッションの裾野が広がるのであればと、オープンなファッション観を持つ立教大学の逆井さんに、話を伺った。

見せるための服、それは内面を
表現するためのものだと、私は思う。

逆井七海 立教大学 現代心理学部 映像身体学科[立教大学服飾デザイン研究会]

— なにを、している?

服作りには、「これがかわいい」「これが好き」だけではなく、作り手の考えや姿勢が宿ります。そこに自分の思想を反映させた服飾の企画やデザインをしています。以前に、所属する団体全体で依存や中毒をテーマにしたショーがあり、そこで私は「循環」をテーマに表現を試みました。モチーフにしたのは、内臓や骨。何かに熱中することによってもたらされる身体の反応、血の巡りやリズムから発想を得ました。表層的な見せ方だけでなく、どうコンセプトを見せるかを考えるのが楽しいです。

— なんで、すき?

映像と身体の関係について学んでいて映画や演劇など様々な芸術に触れるのですが、中でも服飾は身体に直接関わるものなので好きです。演劇や映画製作に関わっていないと個人の表現は出来ない一方で、衣服は必要不可欠であり、身近な存在である為に衣服を通して誰でも個人の表現が出来る──というようにファッションは誰にでも平等であり、どの芸術よりも身近な表現媒体である所が素晴らしいと思っています。単純に個人的な趣味や関心もありますが、それを表現として落とし込む着想を得るためにも、SNSや「WWD」「FASHIONSNAP.com」「美術手帖」、雑誌『GINZA』『POPEYE』などファッションやアートに関するメディアをフォローして、ショーや展覧会にも足を運ぶようにしています。

— これからやりたいこと

服飾に携わって色んな工程に関わるうちに、私は企画の方に適正があると気付きました。低賃金や旧態依然とした企業観が原因で、未だに若者がファッション業界を目指さなくなったと言われますが、私の周りや繋がりのある他大学の団体も含め、ファッションに夢や情熱を持って打ち込んでいる学生はまだまだたくさんいます。将来は、大学でショーから一貫して企画した経験を活かして、商品開発や展示会など、何かしら企画の方でファッションと関わり、その楽しさや面白さを伝えていけたらと思っています。