[ブロックチェーン]がスキ!
[ブロックチェーン]がスキ!
Hitaka Yoshikawa

[ブロックチェーン]
がスキ!

高校時代には語学でアラビア語のスピーチコンテストに出場、卒業後には専攻していた社会心理学を学ぶためロシアの大学に留学する。更に幼い頃からクラシックを学び、シンガーソングライターとしても活動している。面白いことはなんでもやるというスタンスの彼が次に興味を持ったのは、ブロックチェーン。ブロックチェーンといえばエンジニアのようなイメージを持つが、なにが彼をブロックチェーンへといざなったのか。慶應義塾大学の吉川さんに話を聞いた。

ブロックチェーンを技術者以外にも。そんな社会実験を仕掛けている。

吉川飛空 慶應義塾大学 文学部 人文学科[慶應ブロックチェーン研究会CryptoLions]

— なにを、している?

ブロックチェーンに向かった理由は、単純に今最もアツいからです。具体的には、イーサリアムの理念に共感したことと、通信インフラが発達して5Gの時代が到来したときに、データのアクセスがもっと身近になりますよね。便利になる一方で、そこに必ず絡んでくるのがセキュリティの問題だと思っています。ここに圧倒的なポテンシャルを持っているのがブロックチェーンです。今はフィンテックばかりが取り沙汰されていますけど、それではもったいないなと。

— なんで、すき?

ブロックチェーンは、いまある技術の中でも特に多種多様な領域とコラボできると思っています。だから、今は素っ頓狂なアイデアに思えるものでも、将来的には活かされるかもしれないと考えています。そういう受け皿の広さというか、可能性に満ちている感じが好きですね。未来を見据えたときに、現段階ではあえてエンジニアリングと全く関係ない人を集めていたりもします。彼らにブロックチェーンを語らせたら、技術的な発想とは全く違う次元で、何か面白い偶発的なことが起きるのではないかと思っていて。僕はそれを「計画的偶発性」と呼んでいます。

— これからやりたいこと

自分を起点に、異なる分野の人々にブロックチェーンのアイデアを共有して、誰も考えつかなかったようなアイデアを形成できる場所をつくりたいですね。スキルというより、視点ベースで人々を集めたい。技術者だけじゃなくて、たとえば哲学者とか、教育者とか、活動家みたいな人たちが集って、ブロックチェーンを核に、世の中を良くする社会実験のアイデアを出すようなコミュニティです。そこで形成した面白いアイデアを使って、世の中に参画していきたいなと考えています。